ストーリー
「ゲームをしないか花鹿、お前の夫となる男を捜すゲームを…」
世界的大企業バーンズワース財閥の会長ハリーは、一人娘の花鹿にもちかけた。カリブの孤島で、白ヒョウを友にのびのびと育った花鹿は、まるで運命かのように魅力的な男性たちと出会い、惹かれあう。しかし花鹿の背負う宿命は、彼女をある一国の存亡に関わる争いに巻き込んでいくのだった。複雑に絡み合う人間模様、そして明かされていく「夫捜し」の真の目的とは?
第13話 「太陽の国」
反逆罪を負わされ国外追放の身となったルマティ。花鹿はその真相を確かめるため、ユージィンと寅之介と共に一路ラギネイへ向かう。一方、立人はこの事態を予測していたであろうクインザが何故陰謀を阻止しなかったのか疑問を抱くと同時に、不安定な状況となったラギネイに向かった花鹿に不安を募らせる。その頃、今回の騒動に揺れるラギネイ王宮に、バーンズワース財閥と対立するローゼンタールの若き獅子・カールがやってくる。
第14話 「ぬくもり」
ソマンドの背後に不穏な影を感じたノエイは、マレーシアにある密航ルートを使って国に帰る事をセズンにのみ伝える。しかし、その部屋のドアの陰にはルマティの姿が。一方、ラギネイにいる花鹿は、単身で王族の一人イズマルのパーティーに向かったユージィンの身を案じ、自分に出来る事をしようと決意。だがその矢先、偶然にもカールと乗り合わせたホテルのエレベーターが突然故障し、二人っきりで中に閉じ込められてしまう。
第15話 「月下の巫女」
イズマルの屋敷で、王族であるとは別に巫女としても強力な権力を持つナジェイラに呼び出されたユージィン。花鹿に興味を持ち、その交友関係にあるユージィンに会って見たかったのだと言うナジェイラに、ユージィンもこれを機と探りを入れようとする。しかし、ナジェイラから発せられる迫力に圧倒されてしまうのだった。一方、アメリカ大使館を訪れた花鹿は、そこでカールの父親がハリーを恨んでいる事を知る。