ストーリー
「秘書はお茶を運ぶのではなく、会社のイメージを売るの」――。
韓国屈指の大企業、BK電子。そこで「生きる伝説」と呼ばれるオ・ユギョンは、容姿端麗、人格に富み、才気溢れる会長秘書として、会長をはじめ社員一同の厚い信頼を一身に受けている。後輩の女性社員たちからは「姉さん」と慕われ、キャリアウーマンとして充実した日々を過ごす一方で、一歩職場を離れると、人知れず孤独感に苛まれる毎日を送っていた。30歳を過ぎた今、心許せる恋人もなく、結婚なんてはるか彼方のお話だった。
しかしある日、釜山から上京したばかりの新入社員、イ・ヒョンスが秘書室に配属されたことで、ユギョンの毎日に少しずつ変化の色が見え始める。慣れない仕事に緊張の連続、おっちょこちょいなヒョンスは、会長から「ドジな末っ子」と烙印を押されてしまうも、持ち前の明るさで常に周囲に笑顔を灯す、会長室になくてはならない存在に。少しでも早く仕事を覚えようと奮闘するヒョンスを、ユギョンは妹のようにかわいがる。
そんな二人を取り巻く社内一の“スピーカー”、常務室秘書のチニ、大企業はいい男を見つけるための“社交場”と、仕事よりも服やメイクに力を入れる専務室秘書のチヒ、かなりの切れ者でユギョンのライバル、シングルマザーのチジェ。秘書と呼ばれる彼女たちが問いかける仕事とは、秘書とは、仲間とは、そして、真の幸せとは? 縁の下の力持ちとして徹底的に上司をサポートしつつも、企業のイメージに直結するほどのポジションにいる秘書たちの日常をリアルに描いたドラマ、「秘書の品格」。ここに描かれているのは、あなたの日常かも知れません。