ストーリー
物資の横領や窃盗、殺人や強盗。敗戦間近の戦時下という異常状態を隠れ蓑にして、あの謹厳にして実直なドイツ国民の中にも、多くの国家と国民への反逆者が生まれた。祖国ドイツでは最終防衛戦闘が準備されていた。ドイツ6年に及ぶ無意味な戦いを生存し、ようやく祖国に帰りついたアッシュ少尉が見たものは、爆撃や砲撃で荒廃した祖国の姿以上に恐ろしい程に荒んだ人々の姿だった。ナチス親衛隊保安部の責を逃れ、国防軍将校と偽ったハウクと部下は、残存兵をおとりに脱出路を確保し、物資を横取りするために隠匿犯人を殺害する。それを知ったアッシュは、戦友や家族と共にハウク追跡を開始する。折しもドイツ領内にはすでに連合軍が進駐し、市民防衛戦闘の準備が絶望感の下で進められていた。