ストーリー
第二十八話 「発動」
「俺は帰らない。アラゾンと共に行く」勝利の言葉に驚き、混乱する有利を置き去りに、勝利はアラゾンと共に立ち去ってしまう。後を追おうとする有利。だが激しさを増す大シマロン軍の攻撃に、白い鴉の本拠地は崩壊寸前。やむなく脱出する有利達。勝利もアラゾンと共に脱出するが、そこで目にしたのは悲惨な戦場だった。次々と倒れていく白い鴉。迫る大シマロン軍。勝利が神剣を手にした時、ついにその力が発動する!
第二十九話 「思いの果て」
勝利の帰還を待って開かれた十貴族会議。白い鴉の目的は、そして神剣とは?十貴族の詰問に「何も知らない」と堅く口を閉ざす勝利。そんな時、サラレギーからの書簡が届く。ランジールと有利の直接会談を用意したいというのだ。実現すれば戦争を避ける事が出来るかもしれない。だが周囲の反対と、なにより勝利の事が気になり決断できない有利。苦悩する有利を見つめるコンラッドは、ある決意を固めて勝利の元を訪れる。
第三十話 「開戦」
単身小シマロンへと赴いたコンラッド。サラレギーは歓待しつつコンラッドを幽閉、艦隊を率いて出陣してしまう。その頃ランジール率いる大シマロン艦隊は、既に眞魔国近海に接近、対峙するヴァルトラーナの艦隊と一触即発の睨み合いが始まっていた。戦争を回避するため、ランジールとの直接対話を望む有利。もはや一刻の猶予もない。村田が考え出した時間と空間を短縮する方法とは?果たして有利達は間に合うのか?!