ストーリー
1938年、元世界ヘビー級王者のマックス・シュメリングは、アメリカ・ヤンキーススタジアムの控室にいた。
アメリカ人ボクサーのジョー・ルイスとの世紀の一戦を控えて闘志をみなぎらせていた。
時は、第二次世界大戦の一年前、世界情勢が緊張を増していた時代。
ドイツ人であるマックスとアメリカ人のジョーとの試合は、ボクシングの試合以上の意味を持っていた。
母国ドイツでは、ナチス党員たちが固唾を飲んでラジオから流れる試合の行方を聞いている。
すでに世界王者の座を奪われてたマックスにとっても、自らのプライドの為に、この試合にはどうしても勝ちたかった。
大歓声の中、リングに上がったマックス。
そして、運命のゴングが鳴り響く。