ストーリー
松嶋ナミは、幼い妹を誘拐によって失い、父親も自殺するという悲惨な過去をもつ女医だ。だが今は、有意義な仕事と優しい恋人に恵まれ、幸せな日々を送っている。ある日、交通事故で運ばれてきた患者・黒田、それは忘れようもない15年前、ナミの目の前で妹を車で拉致した男だった。しかし黒田は、時効が成立しているとほくそ笑み、妹を侮辱する言葉を吐き、ついにナミは黒田にメスを突き立ててしまう。虫の息の黒田はナミに、妹に手を下したのは共犯者だと告白するが、名前を言う前にこと切れる。殺人罪で懲役10年の刑を受けたナミは、刑務所内で行われるリンチや性的虐待に耐えながら、ある日、長い間埋もれていた実行犯の特徴の記憶が甦る。そして、死刑囚・さゆりと共に二人で脱獄する決心をする。