ストーリー
第二次世界大戦中にナチス党率いるドイツが推進した人種主義的な抑圧政策による大量虐殺(ホロコースト)が行われたのが、アウシュヴィッツ - ビルケナウ強制収容所である。ポーランドのオシフェンチムの広大な市街地に作られた強制収容施設は1979年ユネスコにより「負の世界遺産」に認定され、廃墟として当時のまま保存されている。150万人の魂が彷徨う大地に残された、煉瓦や木造の収容施設、ガス室、焼却炉の瓦礫、張り巡らされた有刺鉄線、線路、そしてホロコーストの象徴である死の門、これらの細部に宿る人間の闇……。見えるものと見えないものの境界に在り続け、忘却と記憶の狭間に揺れる、いまのアウシュヴィッツ - ビルケナウの「風景」だけを見つめ続けた異色DVD。廃墟映像の鬼才・田中昭二が、チェルノブイリに続いて放