ストーリー
「ゲームをしないか花鹿、お前の夫となる男を捜すゲームを…」
世界的大企業バーンズワース財閥の会長ハリーは、一人娘の花鹿にもちかけた。カリブの孤島で、白ヒョウを友にのびのびと育った花鹿は、まるで運命かのように魅力的な男性たちと出会い、惹かれあう。しかし花鹿の背負う宿命は、彼女をある一国の存亡に関わる争いに巻き込んでいくのだった。複雑に絡み合う人間模様、そして明かされていく「夫捜し」の真の目的とは?
第19話 おさえきれない気持ち
突如、花鹿の前に現れたクインザ。それは先の誘拐の一件でルマティが本当に怪我をしていないかを確かめるためだった。そのすがるような瞳に、ルマティのことを何よりも想う心を感じ取る花鹿は、一体何をしようとしているのかとクインザに問う。一方、父・ネルソンからの急な連絡で自宅へと帰ってきたカール。そこで、ネルソンがラギネイをバーンズワースから取り戻すために、ハリーの出生についての調査を進めている事を知る。
第20話 ターニングポイント
花鹿からクインザに会ったことを聞かされたルマティは、一切の詮索をすることなく、その事実だけを静かに受け入れる。しばらくして、庭で一人佇むルマティの元に、ハリーがやってくる。面識の無いハリーに警戒するルマティだが、そのただならぬ雰囲気に魅入られ気づけば耳目を傾けていた。そんなルマティに、ハリーは「国王になりなさい」と告げる。その瞬間、ルマティは自身の父に言われたような感覚を覚えるのだった。
第21話 忘れえぬ日
ソマンド新国王の戴冠式の日を迎え、ラギネイに入国した花鹿たち。一行がホテルに着くと、立人にハリーから連絡が入る。一人で来て欲しいというハリーの呼び出しに向かった立人は、そこで花鹿の「夫探し」の本当の目的を告げられる。予想はしていたものの、花鹿の背負う重い宿命に驚きを隠せない立人。そこへハリーは、さらに立人の心の内をえぐるような厳しい現実を突きつけてくる。