ストーリー
「ゲームをしないか花鹿、お前の夫となる男を捜すゲームを…」
世界的大企業バーンズワース財閥の会長ハリーは、一人娘の花鹿にもちかけた。カリブの孤島で、白ヒョウを友にのびのびと育った花鹿は、まるで運命かのように魅力的な男性たちと出会い、惹かれあう。しかし花鹿の背負う宿命は、彼女をある一国の存亡に関わる争いに巻き込んでいくのだった。複雑に絡み合う人間模様、そして明かされていく「夫捜し」の真の目的とは?
第16話 プライド
花鹿の待つホテルへ戻ってくるユージィン。彼の無事に安堵する花鹿。そこへ、花鹿宛に一ヵ月後に開かれるソマンドの戴冠式の招待状と、ナジェイラからの手紙が届く。その頃、バーンズワースの屋敷に匿われているルマティは、周囲の目を騙し屋敷を抜け出す。ようやく手にした自由に瞳を輝かすルマティ。しかし、その姿がラギネイに雇われた者たちに見つかってしまう。
第17話 届かぬ想い
ルマティ救出の際に、銃で撃たれ傷を負う立人。作戦は失敗かと思われたが、倣グループの総帥である自分に対し身代金を要求しようと考える連中に、最後の好機を作り出す為の揺さぶりをかける。そしてそれは、彼らの心にほんの少しの迷いを生じさせるのだった。その後ほどなくして、ボートに乗せられる立人たち。立人が冷静に好機を待ち続けるも、ルマティの身柄の引渡しは刻一刻と近づいていた。
第18話 オポジション
ナジェイラからの招待を受け、彼女の屋敷を訪れた花鹿たち。表面上では歓迎するナジェイラに、花鹿は臆することなく堂々と渡り合ってみせる。そんな二人の間に流れる張り詰めた空気に寅之介は気が気でない。さらにナジェイラは、屋敷にカールも招待していた。企業として敵対する花鹿とカールを引き合わせて、反応を楽しもうとするナジェイラ。だが、花鹿は気にもかけず、カール自身から父同士の因縁の全てを聞かせて欲しいと頼む。