ストーリー
「ゲームをしないか花鹿、お前の夫となる男を探すゲームを…」
世界的大企業バーンズワース財閥の会長ハリーは、一人娘の花鹿にもちかけた。カリブの孤島で、白ヒョウを友にのびのびと育った花鹿は、世界各国で強烈な個性と魅力を放つ3人の男と出会い、惹かれあう。しかし花鹿の背負う宿命は、彼女をある国の王位継承をめぐる争いに巻き込み、そこには3人の男たちも深く関わっていた。複雑に絡み合う人間模様、そして明かされていく「夫探しゲーム」の真の目的とは?
第4話「長き夜が明ける日」
ユージィンの二十歳の誕生日を家族で祝う日に、ヴォルカン邸を訪れた花鹿。突然の訪問に、ユージィンは声を荒げて「帰れ」と言い放つ。その尋常でない様子に、花鹿が不安を募らせていると、屋敷の執事からユージィンの魂を救って欲しいと頼まれるのだった。別室で待機する花鹿たち。そしてパーティーが始まると、ユージィンは周囲が隠してきた自身の忌まわしき出生の秘密を知っていた事を明かし、父に自分を殺すよう銃を差し出す。
5話「出会い~再会」
立人の叔父・倣慶昌主催のパーティーに招待された花鹿は、普段と違う立人の姿を見て、取り残された感覚に陥る。そんな時、慶昌の妻・ブリジットから、かつて立人とよく会う時に使っていたという温室の鍵を渡される。少し気になり足を運ぶ花鹿だが、そこでレオンという男に声を掛けられ、執拗に迫られる。そこへ、花鹿と同じくらいの碧い眼の少年が姿を現す。花鹿は、初めて会ったその少年にどこか懐かしさを感じる。
第6話「純心」
突然命を狙われた花鹿とラギネイ王国の王子・ルマティ。二人は、追っ手から逃れようと逃げ込んだ場所で、その一帯を縄張りとしている組織のリーダー・葉原と出くわす。その頃、屋敷の中に花鹿らの姿がない事に気づいた立人たち。一同騒然とする中、ルマティの今回の香港への外遊に違和感を覚えていた立人は、侍従であるクインザから、ルマティが自国の一部の不穏分子に命を狙われている事を聞き出す。