第四回 杵屋勝四郎リサイタル ~妖艶~ 弐巻

ストーリー

●賎機帯(しずはたおび)●
謡曲「隅田川」と「桜川」をひとつにしたようなもので、文政十一年の山王様(日枝神社)の祭礼に踊り屋台で演じられたのが初演。
作曲者は、四代目杵屋三郎助、後の十代目杵屋六左衛門だが、妻女が一中節、河東節に通じていた関係から三郎助も浄瑠璃に造詣が深かった。
鞨鼓のくだりなど一中節の「尾上雲賎機帯」をそのまま使ってある。

●高尾懺悔(たかおざんげ)●
吉祥寺にある榊原高尾の新しい塚の前へ、人々に追われる八百屋お七が逃げてきて倒れるのを介抱しようと庵室を出た道哲も気を失って倒れる。
その後、高尾の亡霊があらわれ、身の罪業をさんげする。

●安達ケ原(あだちがはら)●
杵勝の流派にとっては大事な曲で「船弁慶」、「虎狩」とともに【杵勝三伝】として伝承されている。
曲全体を通じ荒涼たる奥州の晩秋の気分をあらわし、物語が進行するにつれ鬼女となってからの気迫と凄味を申し分なく描き出し少しのゆるみも見せずにこの長編をまとめ上げた、二代目勝三郎作曲の謡曲物中の傑作である。

セールスポイント

平成25年(第68回) 文化庁芸術祭大賞受賞作品!

●賎機帯(しずはたおび)●
本名代『八重霞賎機帯(やえがすみしずはたおび)』百八十年以上も前に作られた作品。
能楽「隅田川」(梅若伝説)の子を亡くした狂女の世界を一中節などの浄瑠璃の色を巧みに取り入れた長唄となっている。

●高尾懺悔(たかおさんげ)●
作曲は杵屋新右衛門。
現在長唄曲中でも最も古い部類に属し、当時の長唄に共通の三下がりで通す形になっており、単調ながら凄味の中に色気もあり、大変に味わい深い曲。

キャスト

●賎機帯●
杵屋勝四郎 杵屋巳之助 杵屋佐喜 杵屋彌四郎 柏 要二郎 今藤長龍郎  
 
十代目 杵屋六左衛門(作曲)
藤本斗文(作詞)

●高尾懺悔●
杵屋勝四郎 今藤政貴 今藤美治郎 杵屋栄八郎

初代 杵屋新右衛門(作曲)

●安達ケ原●
杵屋勝四郎 杵屋巳津也  今藤政貴 東音味見純 今藤龍之右 杵屋勝四寿 杵屋勝松 杵屋勝正雄 今藤政十郎 杵屋勝十朗 柏 要二郎
   
二代目 杵屋勝三郎(作曲) 

スタッフ

【企画・制作】Eventdec Ltd.
【エグゼクティブプロデューサー】詞音秦多
【プロデューサー】近藤弘志
【録音・エンジニア】橋本まさし STUDIO SOUND DALI
【音響制作】Fusion Music Ltd.
【ジャケット表紙デザイン】株式会社 総合意匠計画

作品詳細

発売元:(有)イベントデック
販売元:(有)イベントデック
コピーライト:
(C)2014Eventdec Ltd.All rights Reserved.

製作年:2014年
製作国:日本
発売日:2015/4/17
品番:FMJC14002
税込価格:¥5,400

仕様

【収録時間】110分
【画面】16:9
【音声】日本語:2.0ch Dolby Digital ステレオ