ストーリー
狂乱に堕し、与えられた平和をただむさぼっていた人類についに鉄槌がくだされ、核の炎が世界 全土を焼きつくした。すべてのものは破壊しつくされ、秩序も人の心さえも塵となって風に散った。 わずかに生き残った人々は、暗黒の世紀末をむかえた。
それは力がすべての世界。力こそが正義であり、力ある者はすべてを手に入れ、力なき者たちはただおびえるしかない時代であった。
その世紀末の世に覇王たらんと1人の男が立ち上がった。
その男の名はラオウ。1800年もの長きに渡り営々と受け継がれてきた最強の暗殺拳・北斗神拳の使い手であり、北斗4兄弟の長兄。彼は、己の覇道を突き進むため自らを「拳王」と名乗り、近隣の軍閥をことごとく制圧していった。
この物語は原作「北斗の拳」では描かれなかった「ラオウ=拳王」の若かりし頃の物語である。 ラオウと彼の愛馬・黒王号との出会いや、修羅の国からラオウを追って来た、軍師のソウガ、拳王親衛隊隊長レイナの2人との拳王軍設立の過程、次兄トキとの確執とカサンドラ収容所設立の物語。そして知られざる南斗鳳凰拳伝承者サウザーとの因縁と2人の熾烈な戦いが繰り広げられる。