ストーリー
1941年9月19日から、ドイツ国内のユダヤ人に黄色い星を身につけることが義務づけられた。極端な反ユダヤ主義者に激しく侮蔑され、大多数の人々からは目をそむけられた。
ヒトラーの権力下にあるユダヤ人の運命は既に“根絶”と決められていた。ソ連の占領地域でユダヤ人は開戦以来残虐に殺されていた。キエフ陥落後のバビ・ヤールだけでも、3万3千人が殺された。
中欧のユダヤ人は東方へと送られた。旧ポーランド領内のゲットーの状況は、悪化していった。ウッチのゲットーでは1940年以来、わずか4平方キロメートルの地区で20万人以上のユダヤ人が生活していた。水道や下水設備のない木造のバラックの状況は悲惨で、死亡率はドイツ領内の6倍にも達した。
1941年10月、ドイツなどから到着したユダヤ人がウッチで暮らす場所を作るためポーランドのユダヤ人が絶滅収容所で抹殺された。11月にはドイツ中のユダヤ人が通知を受け取り、再び大規模な移送が行われた。
1941年12月7日の真珠湾攻撃から4日後、ヒトラーはアメリカに宣戦布告した。
1942年3月、再びユダヤ人が東方へと移送された。ワルシャワのゲットーでは、4万人分の住居しかない地域に48万人が押し込められた。ゲットーを壁が囲み、立ち入りは厳しく制限された。衛生や医療、栄養は悲惨な状態で、死亡率は著しく上昇した。人々は路上で絶命し、ゲットーは死を待つ場所となっていた…