ストーリー
ナチ党がドイツ国内で権力の基盤を整え、着々とヨーロッパ征服の準備を進めていた時代、ドイツにはカナリス提督が率いる国防軍情報部と、ナチ党のハイドリッヒ長官が指揮する国家保安本部という、二つの諜報機関があった。ヒトラーの戦略に懐疑的なカナリスは、ナチ党の迫害から逃れようとする言論人の国外脱出を助けたために、ハイドリッヒから疑惑の目を向けられることになる。オーストリア併合、ポーランド侵略と、得意の電撃作戦で勝利を収めたヒトラーは、ついにフランスまでもその軍門に下してしまった。ドイツ国民はヒトラーの勝利に酔いしれ、ますます熱狂的な支持者になっていく。カナリスは、部下の諜報員達が手に入れた英米の秘密兵器の極秘映像を見せることで、ヒトラーに戦争拡大の見直しを図るのだが、もはや独裁者は誰の声にも耳を貸そうとはしなかった・・・。