ストーリー
1944年夏、もはや東部戦線での敗色は誰の目にも明らかだった。首都ベルリンから、一機の特別機が総統大本営のあるラステンブルグと飛び立っていく。乗っているのは、隻腕隻眼のドイツ陸軍将校シュタウフェンベルグ大佐。ヒトラー暗殺計画の実行者である。彼が手にする鞄には、時限爆弾が・・・。この時、ドイツ国防軍の一部には、専横を極めるヒトラーとナチ党に対する憤まんが渦巻いていた。しかしその一方で、再びドイツに栄光を取り戻したヒトラーを崇拝する国民は多い。誰を信頼し、誰に未来を託せば良いのか?ドイツの、いやヨーロッパの運命が、今やシュタウフェンベルグ大佐の肩にかかっている。だが裏切りと誤解、そしてほんの僅かな錯誤が、男達の運命を狂わせて行いく。