ストーリー
第5話 「信頼」
身代金の受け渡しについて話し合う勇午とアリたち。だが勇午の立てた作戦はダコイットに自分たちの村を放棄しろという厳しいものだった。兵たちには動揺が走るが、アリは勇午を信頼して作戦に同意し、全員が夜明け前に村を発った。パキスタン軍は勇午が彼らを欺く為、わざと村に残してきた無線の発信機から村の場所を特定した。しかし次に彼らのとった行動は勇午の予想を大きく裏切るものだった。軍は人質のいる可能性もある村をヘリで攻撃したのだ。ダコイットに金が渡ることさえ阻止できれば、人質や交渉人の命など問題ではないという軍の姿勢の表れだった。一方、勇午からの無線を受けてパキスタン入りした繭子は、ハジに身代金を託す。そしてハジは、自らの名誉を回復する為、身代金の受け渡し場所・ボラン峠へと向かう。しかしその一帯は同じく無線を傍受した軍によって封鎖されていた。
第6話 「約束」
ライラとともにボラン峠に降り立った勇午は何とかハジとの合流に成功、一足先に人質の隠し場所である炭鉱跡へと向かったアリたち一行のもとへと急ぐ。人質である岩瀬がダコイット兵に連れられて姿を現す。人質を無事救出するというひとつ目の目的を果たした今、残るはハジの奪われた名誉の回復である。対峙するハジとアリ。その時、炭鉱跡に爆音が響き渡る。炭鉱跡はここが人質と身代金の交換場所であるとよんだ軍によって包囲されていた。勇午は岩瀬をライラに託し、おとりとなって二人を先に脱出させる。しかし戦況は明らかに不利だった。そんな中ハジは自らの命を犠牲にして勇午たちを炭鉱跡から無事脱出させる。そしてアリは兵たちの前でハジの名誉の回復を宣言する。