ストーリー
舞台は、オリンピック開催決定直前の北京。
急速に豊かになっていく都市部には農村から多くの出稼ぎ労働者がやってきていた。
17歳の少年、グイもまた村から出稼ぎに来たひとりで、自転車宅配便の職を得る。
支給された自転車は一定の配達回数を越えると自分のものになるシステムだった。
グイは懸命に働き自転車を手に入れることができる最後の配達に向かう。しかし、荷物を受け取り、表に出ると、停めてあったはずの自転車が消えていた・・・。
血眼になって自転車を探し、ようやく自分の自転車を見つけたものの、それは既に高校生ジェンが中古で買った自転車だった。
店で買ったものだと主張するジェンと激しく争った二人が出した結論は、毎日交互に自転車を使うというものだった。