ストーリー
「ゲームをしないか花鹿、お前の夫となる男を捜すゲームを…」
世界的大企業バーンズワース財閥の会長ハリーは、一人娘の花鹿にもちかけた。カリブの孤島で、白ヒョウを友にのびのびと育った花鹿は、まるで運命かのように魅力的な男性たちと出会い、惹かれあう。しかし花鹿の背負う宿命は、彼女をある一国の存亡に関わる争いに巻き込んでいくのだった。複雑に絡み合う人間模様、そして明かされていく「夫捜し」の真の目的とは?
第31話 交わらぬ理念
王宮の地下収容所に捕らわれたノエイの前に現れたクインザ。そこで意見をぶつけ合う二人だが、互いにラギネイの未来をルマティに託したいという想いは同じでも、理念が異なり相いれることができない。それを改めて確信したクインザは、革命の機運を高めるためにノエイを処刑し、虚偽の罪を着せようとする。その頃、ラギネイをバーンズワースから取り戻そうとする父と共に王宮へ向かうカール。しかし、その道中に強盗の襲撃に会う。
第32話 嘘と真
ユージィンとノエイを救出するため、ラギネイ王宮に潜入する花鹿と立人、セズンの三人。仕立て屋を装う事でユージィンとの再会を果たすと、立人は花鹿をユージィンに託し、ノエイの捕らえられた牢屋へと向かう。そして、祭司の協力を得て無事ノエイを救い出す立人だったが、花鹿たちとの合流場所に向かう途中、警備兵と出くわし足止めを食らう。一方、立人らの到着を待つ花鹿とユージィンにも危機が迫っていた。
第33話 災いの種
王宮を脱出し、無事アジトへと戻ってきた花鹿たちの元に、ルマティ帰還の知らせが届く。ルマティの身を案じる花鹿は、空港に迎えに行くと言い出すが、花鹿の秘密を知る周囲は猛反対。そして、一番安全であろうアジトに花鹿を残し、立人たちは空港へと向かう。その頃、ラギネイ王宮はすでにクインザの我が物となり、あとはルマティの到着を待つばかり。だが、そこへカールの姉から、花鹿の出生の秘密の書かれた封書が届く。