ストーリー
「ゲームをしないか花鹿、お前の夫となる男を捜すゲームを…」
世界的大企業バーンズワース財閥の会長ハリーは、一人娘の花鹿にもちかけた。カリブの孤島で、白ヒョウを友にのびのびと育った花鹿は、まるで運命かのように魅力的な男性たちと出会い、惹かれあう。しかし花鹿の背負う宿命は、彼女をある一国の存亡に関わる争いに巻き込んでいくのだった。複雑に絡み合う人間模様、そして明かされていく「夫捜し」の真の目的とは?
第22話 リポーズ
ソマンド王の誕生から一年ほどが経ったある日、花鹿に会いに、由依がアメリカのバーンズワース邸へと遊びにやってくる。そこで、豪華できらびやかな部屋に通された由依は、まるでお城に住むお姫様のような気分になり大興奮。そして、今度訪れる時には自分だけの王子様と一緒に来てみたいと想像を膨らませる。そんな由依の目の前に、突如ルマティが現れるのだった。
第23話 決別
ラギネイで起きた暴動をニュースで知るルマティ。兄ソマンドの即位後も依然情勢が不安定な祖国に胸を痛める。そんな折、ルマティにインタビューを申し込もうとエディがバーンズワース邸へとやってくる。そこで、花鹿らに税金の高騰や国庫の横領など腐敗の進むラギネイの状況を話すエディ。それをルマティが聞いてしまう。大好きな兄が国民を苦しめ、国を破滅へ導こうとしている現実が、ルマティの胸をさらに締め付けるのだった。
第24話 とまどい
祖国を滅亡の道から救う為、自らが立ち上がる決意をしたルマティ。花鹿はルマティの身を心配するも、その固い意志に、もう止める事は出来ないのだと感じる。そんな花鹿に、ルマティは改めて花鹿への想いを打ち明け、その唇にキスをする。だがその瞬間を、花鹿らを捜しに来た立人が目撃してしまう。胸が痛み、思わず顔を背け去っていく立人。しかしルマティもまた、そんな立人の姿を見てしまい、立人の本当の想いに気づくのだった。